天気予報は私たちにとって身近な存在です。ビジネスでも同じであらゆる経済活動に天気は切っては切れない関係にあります。例えば、コンビニエンスストアでは、明日の天気、気温などの気象データから、商品の売れ行き予想を立て、仕入れ商品を変えています。暑い日にはアイスが欲しくなりますよね。気温とアイスの売上には相関があり、気温が高いほど売上がアップするのだとか。
地球全体でみても気候変動対策ビジネスとして2050年に世界の潜在需要が年間最大50兆円になると試算されており、ビジネスに気象データをもっと活用できたらすごいインパクトがありそうです。そこで、今後活躍の場が広がると期待されている気象データアナリストについて紹介します。
気象データアナリストとは
気象データアナリストとは、気温、降水量などの気象データを分析して、売上アップや業務効率化などのビジネス施策を考案する人です。気象庁サイト引用によると、
「企業におけるビジネス創出や課題解決ができるよう、気象データの知識とデータ分析の知識を兼ね備え、気象データとビジネスデータを分析できる人材」
とされており、気象データ、データ分析に詳しいばかりでなく、ビジネス知識と組み合わせることで、ビジネス施策を提案することが求められます。例えば、以下の分野などで活躍が期待されています。
損保 | 大雨、洪水などのリスク評価 |
電力 | 太陽光発電量の予測 |
小売 | 天気予報に応じた商品仕入れ計画 |
流通 | 効率的な配送経路の予測 |
交通 | 飛行機、船舶の安全な航行 |
気象データアナリストに求められるスキル
気象データアナリストとして求められるスキルは、以下の項目で示されるようにデータサイエンス、気象データの取り扱い、ビジネスの知識・経験などがあり、広範囲なスキルを身に着ける必要があります。気象データアナリストが活躍するイメージとして、気象データを用いてビジネスインパクトのある打ち手や示唆が出せることが求められます。気象データをビジネスに役立てたいが、分析ができる人材が不足しており、取り組みが不十分と考える企業が多いです。
- ビジネスモデルの理解に加え、リスク、利益、社会的責任の観点から解決すべき課題の発見
- 気象データを自在に扱え、ビジネスにどのように使うと課題解決にとって効果的かの仮説を立てられる
- データサイエンス、AI、機械学習の知識、手法で仮説検証し、課題解決ができる
気象データアナリストになるには?
気象データ分析を学ぶために気象庁が認定した気象データアナリスト育成講座が用意されています。受講後に気象データアナリストになれます。正確には資格ではありませんが、気象データアナリストとして名乗ってよいとされている扱いです。名刺に記載できます!
本記事執筆時点(2023年3月)では以下の4つがあります。なお、データミックス「気象データアナリスト養成」の詳細は別記事にする予定です。
データを学べば、新しい世界が見えてくる【データミックス】
- データミックス「気象データアナリスト養成講座」【給付金対象講座 受講費最大70%】
一般的なデータサイエンスに加えて、データ分析の姿勢や考え方を合わせて学びたい人向けです。全7か月間のうち、気象データ分析に関係するPBLはインテグレーションステップの最後の1か月のみ。(最近、アドバンスステップのICA課題が気象データを題材としたものに変更になったようです)
インプットとアウトプットのバランスが良く、理解を深められることができます。授業内発表などアウトプットの場が多いので、データ分析の一連プロセスを体得できる。授業もしくはslackで質問しやすい雰囲気です。インテグレーションステップでは、ビジネスフレームワークや気象データハンドリングの座学を含みます。最終課題では、与えられたテーマについて、気象データとビジネスデータを分析して、ビジネス施策とアプローチを考えて報告書を作成に取り組みます。3か月毎に講座募集しているので、比較的受講しやすいです。
- スキルアップAI 「基礎から学べる気象データアナリスト実践講座」【給付金対象講座 受講費最大70%】
- スキルアップAI 「Pythonの基礎から学ぶ気象データアナリスト実践講座(E資格対応)」 【給付金対象講座 受講費最大70%】
どちらもeラーニング形式で学ぶ形式です。後者は受講後にE資格受験資格が得られます。E資格に興味がある方向けです。最終課題では、自身でテーマを設定し収集した気象データをもとに分析報告書をまとめます。いつでも、自身の好きなペースで学習ができますが、質問対応は3か月間チャットのみです。
- 岐阜大学 「気象データアナリスト養成プログラム」
大学院の通年講義(4科目:週2コマ程度)です。社会人の方が科目履修生として受講できるように、オンライン・オンデマンド受講で配慮されています。気象トピックに最もフォーカスした講座内容であり、気象学、気象データハンドリング、機械学習、気象データ分析プロジェクトがピンポイントで学べる内容です。単元をみると、気象データハンドリングでは多様なデータを最も深く学べる内容になっています。講師は気象データアナリスト人材育成を率先して取り組まれておられる吉野先生です。
申込期間が年1回(2月中旬から3月上旬の間)であり、通年で全科目を受講する必要があるので注意が必要です。令和6年度以降は給付金対象の講座となる予定です(未確定情報のため、ご自身でお確かめください)
まとめ
今後活躍が期待される気象データアナリストについて紹介しました。気象とビジネスは関係が深く、うまく気象データを活用したいが、現状、不十分と考える企業が多いです。今後気象データの利用が増える見込みがあり、可能性を秘めた職業であるといえます。気象データサイエンスを学ぶのであれば、効率的に学べる気象データアナリスト講座の受講がおすすめです。